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昔の話だ。
今ではあまり見なくなった「フェルッカでの異常」というものがあった。
最近はめっきり、おかしなことが起こるのはトラメルであり、フェルッカは王宮魔術師Nystalが放った大魔法、つまりはトラメル創造の魔法が定着しつつあるのか停滞した世界となっている。
しかし少し前の時代には、まだフェルッカにもトラメルのような異常が起こることが稀にあった。
トラメルに住む諸君らには苦い思い出になっている者も多いだろう。そう、ウサギチョコとバスケットの話だ。
あれはフェルッカで起きた極めて珍しい事象だった。
我々トラメルの冒険者は精巧に作られたウサギの形をしたチョコレート(こういった不可思議なアイテムは常に愛好家がいるものだ)を求めてフェルッカに渡ったが、待ち受けていたのは華々しい歓迎などではなく、血みどろの殺し合い、否、殺人者の群れであった。
人殺しの専門家が徒党を組んで我々の進路を阻んだのは今でも深く記憶に残っている。
ウサギチョコまでの道程はそのほのぼのとした名前に反して長く、遠く、そして険しいものになった。
運よくチョコを手に入れた後も隠れ潜むシーフの餌食となり、手ぶらで帰ることになってしまった者もいたようだ。
トラメルに住む(特にチョコレートなどを愛する)者たちにとっては大変な苦行だったことだろうと今でも思う。
当時、私は世論世情などをよくわかっておらず、この時は何も考えずに殺し屋と剣を交えていた。
いや、実際には殆ど殺されに行っていたようなものだっただろう。
しかしこの自殺的な特攻戦術には問題があった。保険代である。
当時、所持品にかかる保険代は1個につき一律で600gpだった。特殊な呪いのかかったアクセサリーなどを身に着けているわけでもなく、1回の死亡で10000gp以上吹き飛ぶことも珍しくはなかった。
このままではそこまで裕福ではなかった私の銀行残高を大きく減らすことになる。
そこでこの装備が輝いた。
ブリタニアの八つの徳を象徴する堅牢なるVirtue Armor Set、更に左手にはDupre's Shield、そして武器はHoly Swordである。
この装備状態でカバンの中に何も入れずにおけば保険代で引かれるgpは文字通りなくなる。
魔法は一切使うことができないが、Holy Swordは敵の鎧を貫き通すのに十分な鋭さを持ち、そしてその技法、Armor Ignoreの一撃は殺人者にとっても致命的な一撃になりうる強力な攻撃だった。
私はこの戦術に「ミサイル」という名前を付けた。攻撃にすべてを託し、防御を捨てた突撃の型である。
何も失うものがない者は恐ろしい。機会があれば諸君らも是非、フェルッカでこの戦術を実践してみてほしい。楽しいぞ。
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たまにいるよね、NPCのVladさん。EMホールにいたのはちょっとびっくりしたけど。
呼び出されて向かったらNPCのVladさんがいたっていうのは今まで4-5回あったけど一番ひどかったのは「髪があるwwww」とか草はやしながらEBぶち込んだ元ギルメンの方ですかね。
僕は許さないよ君をォ!