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動物と包囲攻撃 |
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実際、私が使役しているのは使い捨てのアンデッドであり、多くの工程が存在しない。仲間として戦ってほしいという動物へのアプローチから戦力としてのさらなる育成、時間をかけた親愛化、最近だと専用の訓練なども、私は一切行っていない。
それゆえにブリタニアで戦う専業の動物調教師の諸君とはかなり感覚が違っているとは思うが、少なくとも一つ、その弱点に関しては共通の認識があると思っている。
動物たちは多対一の戦いに弱い。
彼らはエルフの訪れとともに現れた強大な存在をはじめとした、「玉座の間」のようなものを持つ者たちに対しては無比の破壊力を誇る。
玉座の間には通常、そこの主が単体または少数の部下を連れた状態で座しており、代表的な討伐の手順としては最初に部下を排除し、その後主に攻勢を仕掛けるというものだろう。
この戦局における動物たちの活躍は震え上がるほどで、人間では持ちえない強靭な肉体をもって敵の前に立ち塞がり、後衛の攻撃や補助を容易なものとするほか、大斧をかついだ戦士が振るう渾身の一撃の邪魔をすることすら許さない。
こちらが多勢、あるいは少なくとも一対一の戦いにおける動物たちの戦闘力は計り知れないだろう。 昨今確立された専用の訓練もその方向における動物たちの無敵さに拍車をかけることになったと思う。
しかし、相手が多勢の場合は話が変わってくる。単純に戦力として他の戦闘職よりも見劣りすることの多い調教師そのものが狙われたり、更に敵が増えれば動物が袋叩きにあうことにもなりかねない。
強大な一体の敵に対しては他の追随を許さない動物たちだが、(群れる相手が相当の烏合の衆でなければ)囲まれてその場に伏してしまうことも多いと思われる。
解決策はいくつかあり、一つは演奏家が奏でる鎮静の曲だろう。特に一曲で広範囲に影響を及ぼせる熟練した演奏家であれば、群れる敵軍を半ば無視して動物たちが得意とする各個撃破の流れに持ち込めるはずだ。
似た方法として透明化の魔法で一時的に動物を敵の視界から消したり、神秘魔法のMass Sleepで敵の動きそのものを潰すなどがある。
最もわかりやすい方法は動物を回復し続けるというものであり、これは基本的かつ常に行うことができるが、敵に囲まれて傷の治療が追い付かないような場合は気休め程度にしかならないことも多い。やはり何らかのサブプランは用意しておきたいところだ。
手段としてはかなり荒業だが「動物が倒れる前に群れる敵を蹴散らす」といったものもある。 これは戦士が群がる敵の中心である動物の懐からWhirlwindの技能を連発するか、遠距離から魔術師が範囲魔法を放つなどして、半ば無理やり解決する形になる。 成功すれば動物は生き延びて敵が倒れるという最良の結果になるが、失敗して動物が倒れてしまった場合、次の標的は渦中にいる戦士や攻撃中の魔術師であり、その場合の被害は免れないだろう。 そもそも戦地の外周から新手が来るような環境だと攻撃すらままならないこともあるため、やはり策としての格は低い。
結局のところ、対策をする以前にそのような状況になることを避けるという判断こそが調教師がとるべき最上の防御なのかもしれない。
実際、調教師にとっての剣であり盾である動物たちは愚直といえるほど命令に忠実であり、彼らをどう動かすか、あるいはどう動かさないかこそがこの職業における熟練度なのだと私は思う。
戦士が剣を振り回すのではなく操るように、魔術師が魔法を撃つのではなく使うように、調教師たちにとっての動物も単なる道具ではなく、彼らの一部なのだろう。
あるいは、戦士の刃や魔術師の炎のように自身の手の中にあるわけでもない、それでいて自身の一部のように共に生きる調教師と動物の関係こそが最も難しく、そして強いものなのかもしれない。
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お、お前は・・昔新キャラ作った時に案内してきたミノック在住の謎の人物ワンダラー・・ こんなとこで何やってんだこいつ・・ていうか何私ミノックの代表人物ですみたいなツラで紋章旗の前に座ってんだ・・机2個も置いて・・・
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